Maximaは、記号的なテンソル操作を2つの異なったタイプで実装しています:
成分テンソル操作(ctensor
パッケージ)と添字テンソル操作(itensor
パッケージ)。
注意せよ: 以下の’新しいテンソル表記’に関するノートを参照してください。
成分テンソル操作は、
幾何学的テンソルオブジェクトが配列または行列で表現されることを意味します。
縮約や共変微分のようなテンソル演算は実際に、
do
文を伴う繰り返し用(ダミー)添字上の和によって実行されます。
すなわち、配列や行列に記憶された適切なテンソル成分上で陽に演算を実行します。
添字テンソル操作は、 共変、反変、そして微分添字の関数としてテンソルを表現することで実装されています。 縮約や共変微分のようなテンソル演算は、 対応する成分よりむしろ添字それ自身を操作することで実行されます。
Riemann幾何の文脈での微分的、代数的、解析的処理へのこれらの2つのアプローチは、 ユーザーの問題の個々の性質と難しさを通してだけ明らかにされる様々な利点と欠点を持ちます。 しかしながら、2つの実装の以下の特性を心にとどめて置くべきです:
成分を陽に使ったテンソルとテンソル演算の表現は、
ctensor
を使いやすくします。
軽量の指定と、帰納されたテンソルと不変量の計算は容易です。
Maximaの強力な整理能力すべてはいつでも使えますが、
入り組んだ関数的、座標依存性を持つ複雑な計量は、簡単に、サイズが極端で、構造が隠された式に
至ります。
さらに、たくさんの計算は、増大する中間式を含み、プログラムが完了前に終了する原因となります。
経験を通して、ユーザーはこれらの難しさの多くを避けることができます。
テンソルとテンソル演算が添字上の記号演算を使って表される特別な方法のために、
成分表現では処理できなかった式が、時々、
itensor
の中の対称オブジェクトに関する特別なルーチンを使うことで、
たいそう整理することができます。
この方法で、大きな式の構造がもっと明白になるかもしれません。
他方で、
itensor
の中の特別な添字表現のために、
いくつかの場合、
ユーザーは、計量の指定や関数の定義、微分された「添字付き」オブジェクトの評価に
難しさを見いだすかもしれません。
itensor
パッケージは、添字付き変数に関する微分を実行できます。
それは、ラグランジアンとハミルトニアン形式を扱う時にパッケージを使うことができます。
(添字付き)場の変数に関する場のラグランジアンを微分することが可能なので、
Maximaを、対応するEuler-Lagrange方程式を添字形式で得るのに使うことができます。
これらの方程式は、
ic_convert
関数を使って、成分テンソル(ctensor
)プログラムに翻訳することができ、
それは場の方程式を個別の座標表現で解くことや、
ハミルトニアン形式の運動方程式を計算し直すことを可能にします。
2つの包括的な例として、einhil.dem
とbradic.dem
を参照してください。
最初のeinhil.dem
は、
斉次で等方的な場合(Friedmann方程式)と
球対称で静的な場合(Schwarzschild解)に
のEinsteinの場テンソルを得るために
Einstein-Hilbert作用を使います。
二番目のbradic.dem
は、
Brans-Dicke重力理論の作用からFriedmann方程式を計算する方法を示し、
理論のスカラー場に関連したハミルトニアンも演繹します。
Maximaのitensor
パッケージの初期のバージョンは、
時々、間違った添字順序に至る表記を使いました。
例えば、以下を考えてください:
(%i2) imetric(g);
(%o2) done
(%i3) ishow(g([],[j,k])*g([],[i,l])*a([i,j],[]))$
i l j k
(%t3) g g a
i j
(%i4) ishow(contract(%))$
k l
(%t4) a
a
が偶然対称テンソルでなければ、
この結果は間違っています
これが起こる理由は、
itensor
は正しく共変添字と反変添字の集合の中の順序を保つけれども、
一旦、添字が上がったり、下がったりすると、
添字の他の集合に関する位置が失われるからです。
この問題を避けるため、
存在する表記と完全に互換性を残し、相互に使うことが可能な新しい表記が開発されました。
この表記では、反変添字は、共変添字リストの中の適切な位置に挿入されますが、
マイナス記号が前に付けられます。
現在、contract
やishow
のような関数は、
この新しい添字表記に通じており、
テンソルを適切に処理することができます。
この新しい表記では、以前の例は正しい結果をもたらします:
(%i5) ishow(g([-j,-k],[])*g([-i,-l],[])*a([i,j],[]))$
i l j k
(%t5) g a g
i j
(%i6) ishow(contract(%))$
l k
(%t6) a
現在、
この表記を使う唯一のコードは、lc2kdt
関数です。
数値添字に頼らずLevi-Civita記号を決定するために計量テンソルを用いる時、
この表記を通じて、一貫した結果を達成します。
このコードはできたばかりなので、おそらくバグを含みます。 「古い」テンソル表記を使った何かを壊さないことを確認するためにテストされている一方、 「新しい」テンソルが 特定の関数や特徴と相互運営するのに失敗する相当な可能性があります。 これらのバグは、出会った時修正されるでしょう。それまでは、利用者責任!
添字テンソル操作パッケージはload("itensor")
でロードできます。
デモも利用可能です: demo(tensor)
を試してください。
itensor
では、
テンソルは「添字付きオブジェクト」として表されます。
これは
共変、反変、微分添字を表す添字の3つのグループの関数です。
共変添字は添字付きオブジェクトの最初の引数としてリストで指定され、
半変添字は二番目の引数としてリストで指定されます。
もし添字付きオブジェクトが添字のグループのいずれかを欠いているなら、
空のリスト[]
が対応する引数として与えられます。
例えば、g([a,b],[c])
は、
2つの共変添字(a,b)
と1つの反変添字(c
)を持ち、微分添字を持たない
g
と呼ばれる添字付きオブジェクトを表します。
もし存在するなら、微分添字は、テンソルを表すシンボル関数の追加の引数として添えられます。
それらは、ユーザーによって陽に指定されたり、ある座標変数に関する微分の処理の中で生成されたりします。
常微分は可換なので、
フレーム計量が使われることを示すiframe_flag
がtrue
に設定されない限り、
微分添字はアルファベット順に並び替えられます。
この標準オーダーは、Maximaが、例えば、t([a],[b],i,j)
がt([a],[b],j,i)
と同じだと認識することを可能にします。
添字付きオブジェクトの引数として現れない添字の座標に関する
添字付きオブジェクトの微分は、通常ゼロをもたらします。
これは、Maximaが添字付きオブジェクトで表されたテンソルが対応する座標に陰に依存するかもしれないことを知らないためです。
itensor
現在のMaxima関数diff
を修正したことで、
そうでなければ記述されない限り、Maximaは、添字付きオブジェクトすべてが微分の任意の変数に依存することを現在仮定します。
これは、和の慣例が微分添字に拡張されることを可能にします。
itensor
は微分添字を上げる能力を所有しないこと、そしてそれらは常に共変として扱われることに注意すべきです。
以下の関数が添字付きオブジェクトを操作するためにテンソルパッケージの中で利用可能です。
現在、整理ルーチンに関して、添字付きオブジェクトがデフォルトで対称性を持たないことを仮定します。
これは、変数allsym[false]
をtrue
に設定することで上書きすることができます。
これによって、すべての添字付きオブジェクトを共変添字のリストと反変添字のリストに関して完全に対称に扱うようになります。
itensor
パッケージは、一般にテンソルを不透明なオブジェクトとして扱います。
テンソル等式は、代数ルール、特に対称性と縮約ルールに基づいて操作されます。
加えて、itensor
パッケージは、共変微分、曲率、ねじれ率を理解します。
計算は、iframe_flag
変数の設定に依存して動枠の計量に関して実行されます。
以下のサンプルセッションは、
itensor
パッケージをロードし、計量名を指定し、いくつかの簡単な計算を実行する仕方を
例示します。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) imetric(g);
(%o2) done
(%i3) components(g([i,j],[]),p([i,j],[])*e([],[]))$
(%i4) ishow(g([k,l],[]))$
(%t4) e p
k l
(%i5) ishow(diff(v([i],[]),t))$
(%t5) 0
(%i6) depends(v,t);
(%o6) [v(t)]
(%i7) ishow(diff(v([i],[]),t))$
d
(%t7) -- (v )
dt i
(%i8) ishow(idiff(v([i],[]),j))$
(%t8) v
i,j
(%i9) ishow(extdiff(v([i],[]),j))$
(%t9) v - v
j,i i,j
-----------
2
(%i10) ishow(liediff(v,w([i],[])))$
%3 %3
(%t10) v w + v w
i,%3 ,i %3
(%i11) ishow(covdiff(v([i],[]),j))$
%4
(%t11) v - v ichr2
i,j %4 i j
(%i12) ishow(ev(%,ichr2))$
%4 %5
(%t12) v - (g v (e p + e p - e p - e p
i,j %4 j %5,i ,i j %5 i j,%5 ,%5 i j
+ e p + e p ))/2
i %5,j ,j i %5
(%i13) iframe_flag:true;
(%o13) true
(%i14) ishow(covdiff(v([i],[]),j))$
%6
(%t14) v - v icc2
i,j %6 i j
(%i15) ishow(ev(%,icc2))$
%6
(%t15) v - v ifc2
i,j %6 i j
(%i16) ishow(radcan(ev(%,ifc2,ifc1)))$
%6 %7 %6 %7
(%t16) - (ifg v ifb + ifg v ifb - 2 v
%6 j %7 i %6 i j %7 i,j
%6 %7
- ifg v ifb )/2
%6 %7 i j
(%i17) ishow(canform(s([i,j],[])-s([j,i])))$
(%t17) s - s
i j j i
(%i18) decsym(s,2,0,[sym(all)],[]);
(%o18) done
(%i19) ishow(canform(s([i,j],[])-s([j,i])))$
(%t19) 0
(%i20) ishow(canform(a([i,j],[])+a([j,i])))$
(%t20) a + a
j i i j
(%i21) decsym(a,2,0,[anti(all)],[]);
(%o21) done
(%i22) ishow(canform(a([i,j],[])+a([j,i])))$
(%t22) 0
defcon
に与えられたような引数の縮約プロパティを表示します。
dispcon (all)
は、定義された縮約プロパティすべてを表示します。
プロンプトによって、
任意の数のテンソル添字や微分添字を持つnameと呼ばれる添字付きオブジェクトを生成することを許す関数です。
単一添字または(nullもありえる)添字のリストが容認可能な入力です。
(covdiff
の下の例を参照してください。)
exprの中のoldと呼ばれるすべての添字付きオブジェクトの名前をnewに変えます。
oldはシンボルまたは形式[name, m, n]
のリストであり得ます。
後者の場合、m個の共変添字とn個の反変添字を持つ
nameと呼ばれるそれらの添字付きオブジェクトだけがnewにリネームされます。
テンソル式の中のすべてのテンソルを添字が完備した形でリストします。 例えば、
(%i6) ishow(a([i,j],[k])*b([u],[],v)+c([x,y],[])*d([],[])*e)$
k
(%t6) d e c + a b
x y i j u,v
(%i7) ishow(listoftens(%))$
k
(%t7) [a , b , c , d]
i j u,v x y
下付き添字としての共変添字と上付き添字としての反変添字を持つように 添字付きオブジェクトを持つ形でexprを表示します。 微分添字は、共変添字からコンマで区切られた下付き添字として表示されます。 (このドキュメント至る所の例を参照してください。)
2つの要素のリストを返します。 以下の例が例示するように、 一番目は、exprの中の自由添字(一度だけ現れるもの)のリストです。 二番目は、exprの中のダミー添字(正確に二回現れるもの)のリストです。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) ishow(a([i,j],[k,l],m,n)*b([k,o],[j,m,p],q,r))$
k l j m p
(%t2) a b
i j,m n k o,q r
(%i3) indices(%);
(%o3) [[l, p, i, n, o, q, r], [k, j, m]]
同じ添字を二回以上含むテンソル積は構文的に認められていません。
indices
は、これらの式を合理的な方法で扱おうとします;
しかしながら、そんな非合法な式上で動くようにコールされた時、その振る舞いは未定義と考えなければいけません。
もしオプションの二番目の引数が省略されたら、
exprと同値な、
しかし、各項に対して、集合[%1, %2,...]
から選ばれたダミー添字を持つ式を返します。
そうでなければ、ダミー添字はcountの値で始まるようインデックスされます。
積の中のそれぞれのダミー添字は異なります。
和に関しては、rename
は各項毎にカウンタが再設定されるように和の中の各項上で作用します。
この方法で、rename
はテンソル整理器として利用できます。
加えて、
(もしallsym
がtrue
なら、)
添字は、
flipflag
の値に依存して共変または反変添字に関して、
英数字順に並び替えられます。
もしflipflag
がfalse
なら、
添字は反変添字の順に従ってリネームされます。
もしflipflag
がtrue
なら、
リネームは共変添字の順に従って起こるでしょう。
2つのリネームの組み合わせた効果が、それ自身によって、
どちらか1つよりも更に式を簡単にすることがしばしば起こります。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) allsym:true;
(%o2) true
(%i3) g([],[%4,%5])*g([],[%6,%7])*ichr2([%1,%4],[%3])*
ichr2([%2,%3],[u])*ichr2([%5,%6],[%1])*ichr2([%7,r],[%2])-
g([],[%4,%5])*g([],[%6,%7])*ichr2([%1,%2],[u])*
ichr2([%3,%5],[%1])*ichr2([%4,%6],[%3])*ichr2([%7,r],[%2]),noeval$
(%i4) expr:ishow(%)$
%4 %5 %6 %7 %3 u %1 %2
(%t4) g g ichr2 ichr2 ichr2 ichr2
%1 %4 %2 %3 %5 %6 %7 r
%4 %5 %6 %7 u %1 %3 %2
- g g ichr2 ichr2 ichr2 ichr2
%1 %2 %3 %5 %4 %6 %7 r
(%i5) flipflag:true;
(%o5) true
(%i6) ishow(rename(expr))$
%2 %5 %6 %7 %4 u %1 %3
(%t6) g g ichr2 ichr2 ichr2 ichr2
%1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 r
%4 %5 %6 %7 u %1 %3 %2
- g g ichr2 ichr2 ichr2 ichr2
%1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 r
(%i7) flipflag:false;
(%o7) false
(%i8) rename(%th(2));
(%o8) 0
(%i9) ishow(rename(expr))$
%1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 u
(%t9) g g ichr2 ichr2 ichr2 ichr2
%1 %6 %2 %3 %4 r %5 %7
%1 %2 %3 %4 %6 %5 %7 u
- g g ichr2 ichr2 ichr2 ichr2
%1 %3 %2 %6 %4 r %5 %7
下付き添字として共変インデックス、上付き添字として反変インデックスを持つよう、
インデックスされたオブジェクトと一緒にexpr
を表示します。
微分インデックスは下付き添字として表示され、
コンマによって共変インデックスと区別されます。
デフォルト: false
.
もしfalse
なら反変添字の順に従って、
そうでなければ、共変添字の順に従って、
添字がリネームされます。
もしflipflag
がfalse
なら、
rename
は
左から右に現れるよう反変添字のリストを形成します
(もしtrue
なら共変添字について同様に)。
リストの最初のダミー添字は%1
に、次は%2
にというように、リネームされます。
そして、rename
の後、並び替えが起こります。
(rename
の下の例を参照してください。)
tensor_1に、
tensor_1とtensor_2の積の縮約が
適切な添字を持つtensor_3に帰着するという
プロパティを与えます。
もし引数がtensor_11つだけ与えれたなら、
, then the contraction of the product of
適切な添字を持つ任意の添字付きオブジェクト(my_tensor
とします)とのtensor_1の積の縮約はその名前、すなわち、my_tensor
と、実行された縮約を反映した添字の新しい集合を持つ添字付きオブジェクトをもたらします。
例えば、もしimetric:g
なら、defcon(g)
は
計量テンソルとの縮約を通して添字の上げ下げを実行します。
1つ以上のdefcon
を同じ添字付きオブジェクトに関して与えることができます;
特定の縮約に関して適用する最新のものが使われます。
contractions
は、
defcon
で縮約プロパティを与えられたそれら添字付きオブジェクトのリストです。
tensor_1, ..., tensor_nからすべての縮約プロパティを取り除きます。
remcon(all)
は、すべての添字付きオブジェクトから
すべての縮約プロパティを取り除きます。
和と積の任意の組み合わせであり得る
exprに関して
テンソル縮約を実行します。
この関数は
defcon
関数に与えられた情報を使います。
最高の結果として、
expr
は完全に展開されなければいけません。
もし項の分母の中に変数がないなら、
ratexpand
は
和の積やべきを展開する
最速の方法です。
もしGCD消去が不要なら、
gcd
スイッチはfalse
でなければいけません。
値に関する美しい姿が既に
ichr1
, ichr2
, icurvature
とともにあるように存在する
tensorに成分を割り当てる前に実行されなければいけません。
icurvature
の下の例を参照してください。
tensorの成分の値を与える式exprに添字値を割り当てることを許します。
その添字のすべてとともに起こるときはいつでも、これらは自動的にテンソルに代入されます。
テンソルは、形式t([...],[...])
でなければいけません。
ここで形式t([...],[...])
の中のリストのいずれかは空であり得えます。
exprは、
tensorと同じ自由添字を持つ他のオブジェクトを含む任意の添字付き式であり得ます。
成分がダミー添字を含む計量テンソルへ値を割り当てるのに使われる時、
複数のダミー添字の生成を避けるようにこれらの添字を定義するように注意しなければいけません。
この割り当ての削除は関数remcomps
に与えられます。
It is important to keep in mind that
components
はテンソル価についてだけ知る必要があり、特別な添字順序について知る必要がないことを覚えておくことは重要です。
このように、成分を、例えば、x([i,-j],[])
, x([-j,i],[])
または
x([i],[j])
すべてに割り当てることは、同じ結果、
すなわち、
価(1,1)
を持つx
と名付けられたテンソルに割り当てられた
成分を生成します。
成分を、4つの方法で添字付き式に割り当てることができます。
そのうちの2つはcomponents
コマンドの使用を含みます:
1) 添字付き式として。例えば:
(%i2) components(g([],[i,j]),e([],[i])*p([],[j]))$
(%i3) ishow(g([],[i,j]))$
i j
(%t3) e p
2) 行列として:
(%i5) lg:-ident(4)$lg[1,1]:1$lg;
[ 1 0 0 0 ] [ ] [ 0 - 1 0 0 ] (%o5) [ ] [ 0 0 - 1 0 ] [ ] [ 0 0 0 - 1 ]
(%i6) components(g([i,j],[]),lg);
(%o6) done
(%i7) ishow(g([i,j],[]))$
(%t7) g
i j
(%i8) g([1,1],[]);
(%o8) 1
(%i9) g([4,4],[]);
(%o9) - 1
3) 関数として。Maxima関数を使って、添字に基づいたテンソルの成分を指定することができます。
例えば、以下のコードは、
もしh
が同じ数の共変添字と反変添字を持ち、微分添字を持たないなら、kdelta
をh
に割り当て、そうでなければ、g
を割り当てます:
(%i4) h(l1,l2,[l3]):=if length(l1)=length(l2) and length(l3)=0
then kdelta(l1,l2) else apply(g,append([l1,l2], l3))$
(%i5) ishow(h([i],[j]))$
j
(%t5) kdelta
i
(%i6) ishow(h([i,j],[k],l))$
k
(%t6) g
i j,l
4) Maximaのパターンマッチング機能、特にdefrule
とapplyb1
コマンド
を使って:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) matchdeclare(l1,listp);
(%o2) done
(%i3) defrule(r1,m(l1,[]),(i1:idummy(),
g([l1[1],l1[2]],[])*q([i1],[])*e([],[i1])))$
(%i4) defrule(r2,m([],l1),(i1:idummy(),
w([],[l1[1],l1[2]])*e([i1],[])*q([],[i1])))$
(%i5) ishow(m([i,n],[])*m([],[i,m]))$
i m (%t5) m m i n
(%i6) ishow(rename(applyb1(%,r1,r2)))$
%1 %2 %3 m
(%t6) e q w q e g
%1 %2 %3 n
components
関数で割り当てられたすべての値を
tensorからアンバインドします。
components
コマンドを使って作られたように
テンソルの成分割り当てを表示します。
以下の例で明示されるように、
行列が、components
を使って
添字テンソルに割り当てられている時、
この関数は特に役に立ちます:
(%i1) load("ctensor");
(%o1) /share/tensor/ctensor.mac
(%i2) load("itensor");
(%o2) /share/tensor/itensor.lisp
(%i3) lg:matrix([sqrt(r/(r-2*m)),0,0,0],[0,r,0,0],
[0,0,sin(theta)*r,0],[0,0,0,sqrt((r-2*m)/r)]);
[ r ]
[ sqrt(-------) 0 0 0 ]
[ r - 2 m ]
[ ]
[ 0 r 0 0 ]
(%o3) [ ]
[ 0 0 r sin(theta) 0 ]
[ ]
[ r - 2 m ]
[ 0 0 0 sqrt(-------) ]
[ r ]
(%i4) components(g([i,j],[]),lg);
(%o4) done
(%i5) showcomps(g([i,j],[]));
[ r ]
[ sqrt(-------) 0 0 0 ]
[ r - 2 m ]
[ ]
[ 0 r 0 0 ]
(%t5) g = [ ]
i j [ 0 0 r sin(theta) 0 ]
[ ]
[ r - 2 m ]
[ 0 0 0 sqrt(-------) ]
[ r ]
(%o5) false
showcomps
コマンドは
2よりも高い階数のテンソルの成分も表示することができます。
Increments
icounter
を1つ増やし、
形式%n
の添字を値として返します。ここでnは正の整数です。
これは式を形成する際必要なダミー添字が既に使用中の添字とぶつからないことを保証します。
(indices
の下の例を参照してください。)
デフォルト値: %
ダミー添字の接頭辞です。
(indices
の下の例を参照してください。)
デフォルト値: 1
テンソルパッケージで次のダミー添字を生成する際使われる数値接尾を決定します。
接頭辞はオプションidummy
(デフォルト: %
)で決定されます。
共変添字のリストL1と反変添字のリストL2を使って
itensor
パッケージで定義された
一般化されたKroneckerのデルタ関数です。
kdelta([i],[j])
は通常のKroneckerデルタを返します。
コマンドev(expr,kdelta)
は
kdelta([],[])
を多様体の次元に含む
式の評価をもたらします。
この表記法の乱用となることですが、
itensor
は
kdelta
が2つの共変添字だけ、または、2つの反変添字だけを持つことも許し、
事実上、共(反)変「単位行列」を供給します。
これは厳密にはプログラミング目的としてみなされ、
kdelta([i,j],[])
が有効なテンソルオブジェクトだということを意味するつもりではありません。
いくつかの計算で使われる、対称化されたKroneckerデルタ。 例えば:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) kdelta([1,2],[2,1]);
(%o2) - 1
(%i3) kdels([1,2],[2,1]);
(%o3) 1
(%i4) ishow(kdelta([a,b],[c,d]))$
c d d c
(%t4) kdelta kdelta - kdelta kdelta
a b a b
(%i4) ishow(kdels([a,b],[c,d]))$
c d d c
(%t4) kdelta kdelta + kdelta kdelta
a b a b
もしリストLが整数の偶置換から成るなら1を返し、 Lが奇置換なら成るなら-1を返し、 Lのいくつかの添字が繰り返しなら0を返す 置換(別名Levi-Civita)テンソルです。
Levi-Civitaシンボルを含む式を整理し、可能ならこれらをKroneckerデルタ式に変換します。
この関数と単にLevi-Civitaシンボルを評価することの主な違いは、
直接評価はしばしば数値添字を含むKronecker式に帰着することです。
これは、更なる整理を妨げるので、しばしば望ましくないことです。
lc2kdt
関数はこの問題を避けて、
rename
やcontract
を使って更に容易に整理される式をもたらします。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) expr:ishow('levi_civita([],[i,j])
*'levi_civita([k,l],[])*a([j],[k]))$
i j k
(%t2) levi_civita a levi_civita
j k l
(%i3) ishow(ev(expr,levi_civita))$
i j k 1 2
(%t3) kdelta a kdelta
1 2 j k l
(%i4) ishow(ev(%,kdelta))$
i j j i k
(%t4) (kdelta kdelta - kdelta kdelta ) a
1 2 1 2 j
1 2 2 1
(kdelta kdelta - kdelta kdelta )
k l k l
(%i5) ishow(lc2kdt(expr))$
k i j k j i
(%t5) a kdelta kdelta - a kdelta kdelta
j k l j k l
(%i6) ishow(contract(expand(%)))$
i i
(%t6) a - a kdelta
l l
lc2kdt
関数は時々計量テンソルを利用します。
もし前もって計量テンソルがimetric
で定義されていなかったなら、
これはエラーになります。
(%i7) expr:ishow('levi_civita([],[i,j])
*'levi_civita([],[k,l])*a([j,k],[]))$
i j k l
(%t7) levi_civita levi_civita a
j k
(%i8) ishow(lc2kdt(expr))$
Maxima encountered a Lisp error:
Error in $IMETRIC [or a callee]:
$IMETRIC [or a callee] requires less than two arguments.
Automatically continuing.
To reenable the Lisp debugger set *debugger-hook* to nil.
(%i9) imetric(g);
(%o9) done
(%i10) ishow(lc2kdt(expr))$
%3 i k %4 j l %3 i l %4 j
(%t10) (g kdelta g kdelta - g kdelta g
%3 %4 %3
k
kdelta ) a
%4 j k
(%i11) ishow(contract(expand(%)))$
l i l i j
(%t11) a - g a
j
未評価のLevi-Civitaシンボル(levi_civita
)を含む式のために使われる整理ルール。
lc_u
と組み合わせて、
たくさんの式を、levi_civita
の評価より、より効率的に整理するのに使うことができます。
例えば:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) el1:ishow('levi_civita([i,j,k],[])*a([],[i])*a([],[j]))$
i j
(%t2) a a levi_civita
i j k
(%i3) el2:ishow('levi_civita([],[i,j,k])*a([i])*a([j]))$
i j k
(%t3) levi_civita a a
i j
(%i4) canform(contract(expand(applyb1(el1,lc_l,lc_u))));
(%t4) 0
(%i5) canform(contract(expand(applyb1(el2,lc_l,lc_u))));
(%t5) 0
未評価のLevi-Civitaシンボル(levi_civita
)を含む式のために使われる整理ルール。
lc_l
と組み合わせて、
たくさんの式を、levi_civita
の評価より、より効率的に整理するのに使うことができます。
詳しくは、lc_l
を参照してください。
名前を変えて(rename
を参照してください)、ダミー添字を置換することで、
exprを整理します。
rename
は
微分がないテンソル積の和に制限されます。
本当に限定されていて、
もしcanform
が要求された整理を実行する能力がない時だけ使われるはずです。
canten
関数は、
引数が添字が完全に対称な式の時だけ数学的に正確な結果を返します。
この理由から、canten
は、
もしallsym
がtrue
に設定されてないなら
エラーを返します。
canten
に似ていますが、添字縮約も実行します。
デフォルト: false
。
もしtrue
なら、すべての添字付きオブジェクトは共変、反変添字のすべてに関して対称と仮定されます。
もしfalse
なら、これらの添字に関して、いかなる種類の対称性も仮定されません。
iframe_flag
がtrue
に設定されない限り、
微分添字はいつも対称と取られます。
m個の共変添字とn個の反変添字を持つtensorに関する
対称プロパティを宣言します。
cov_iとcontr_iは
それぞれ、共変添字と反変添字の間の対称関係を表す擬似関数です。
これらは
contravariant indices respectively. These are of the form
形式symoper(index_1, index_2,...)
を取ります。
ここでsymoper
は
sym
, anti
もしくはcyc
のいずれかで、
and the
index_iは
tensorの添字の位置を示す整数です。
これは、tensorがindex_iに関してそれぞれ対称、反対称、巡回であると宣言します。
symoper(all)
も対称条件に従う添字すべてを示す有効な形式です。
例えば、
5つの共変添字を持つオブジェクトb
が与えられたとして、
decsym(b,5,3,[sym(1,2),anti(3,4)],[cyc(all)])
は、
b
が一番目と二番目の共変添字に対して対称であり、三番目、四番目の共変添字に対して反対称であり、反変添字すべてに対して巡回的であると宣言します。
対称宣言のリストのどれかは空であり得ます。
式整理を実行する関数は
以下の例で示すようにcanform
です。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) expr:contract( expand( a([i1, j1, k1], [])
*kdels([i, j, k], [i1, j1, k1])))$
(%i3) ishow(expr)$
(%t3) a + a + a + a + a + a k j i k i j j k i j i k i k j i j k
(%i4) decsym(a,3,0,[sym(all)],[]);
(%o4) done
(%i5) ishow(canform(expr))$
(%t5) 6 a
i j k
(%i6) remsym(a,3,0);
(%o6) done
(%i7) decsym(a,3,0,[anti(all)],[]);
(%o7) done
(%i8) ishow(canform(expr))$
(%t8) 0
(%i9) remsym(a,3,0);
(%o9) done
(%i10) decsym(a,3,0,[cyc(all)],[]);
(%o10) done
(%i11) ishow(canform(expr))$
(%t11) 3 a + 3 a
i k j i j k
(%i12) dispsym(a,3,0);
(%o12) [[cyc, [[1, 2, 3]], []]]
m個の共変添字とn個の反変添字を持つtensorから すべての対称プロパティを取り除きます。
ダミー添字をリネームして、
それらに課せられた対称条件によって指令されたようにすべての添字を並べ替えることで、
exprを整理します。
もしallsym
がtrue
なら、
すべての添字は対称と仮定され、
そうでなければ、decsym
宣言が提供する対称情報が使われます。
ダミー添字はrename
関数に関するものと同じ方法でリネームされます。
canform
が大きな式に適用される時、
計算にかなりの時間が費やされるかもしれません。
この時間は最初に式に対してrename
をコールすることで短くできます。
decsym
の下の例も参照してください。
注意: canform
は
いつも数学的に正しい結果を返しますが、
式を最も簡単な形式に完全に整理できないかもしれません。
オプションの二番目のパラメータrenameは、
もしfalse
に設定されたなら、リネームを抑制します。
itensor
のための能力に関して拡張された
通常のMaxima微分関数です。
It takes the derivative of
v_1に関して n_1階、
v_2に関して n_2階、
というexprの微分を取ります。
テンソルパッケージでは、
v_iが1から変数 dim
の値までの整数であるように
関数が修正されています。
これによって、
微分がリスト vect_coords
の v_i番目の要素に関して実行されます。
もし
vect_coords
がアトム変数にバインドされているなら、
v_iが下付きしたその変数が
微分変数として使われます。
これは
座標名や、x[1]
, x[2]
, ... のような下付き名の配列を使うことを可能にします。
更なる拡張は、
添字付き変数に関する微分を計算する能力をdiff
に追加します。
特にテンソルパッケージは
計量テンソルと、計量テンソルやその一階微分、二階微分に関する微分を含む
式を微分する方法を知っています。
この能力は
重力理論のLagrange形式を考える時、
特に役に立ちます。
作用原理からEinsteinテンソルと場の方程式を演繹することを可能にします。
添字微分。
独立変数に関して微分するdiff
と異なり、
idiff)
は座標に関して微分するのにつかうことができます。
添字付きオブジェクトに関して,
結果的に、これは
v_iを微分添字として追加することになります。
iframe_flag
が true
に設定されていない限り
続いて,微分添字が並び替えられます。
idiff
は計量テンソルの行列式も微分することができます。
従って、もし imetric
が
G
にバインドされていたら、
idiff(determinant(g),k)
は
ダミー添字 %i
が適当に選ばれて
2 * determinant(g) * ichr2([%i,k],[%i])
を返します。
ベクトル場 vに対してテンソル式 tenのLie微分を計算します。 tenは任意の添字付きテンソル式でなければいけません; vはベクトル場の(添字なしの)名前でなければいけません。 例えば:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) ishow(liediff(v,a([i,j],[])*b([],[k],l)))$
k %2 %2 %2
(%t2) b (v a + v a + v a )
,l i j,%2 ,j i %2 ,i %2 j
%1 k %1 k %1 k
+ (v b - b v + v b ) a
,%1 l ,l ,%1 ,l ,%1 i j
テンソル式 tenの中のidiff
コマンドすべてを評価します。
exprと同値な、
添字付きオブジェクトの微分すべてがidiff
関数の名詞形で置き換えられた
式を返します。
引数はもし微分が実行されていたらその添字付きオブジェクトをもたらします。
微分された添字付きオブジェクトを
exprを生じるある関数定義で置き換えて、
ev(expr, idiff)
で微分を実行したい時、
これは役に立ちます。
undiff
の実行と同値ですが、ev
と rediff
が続きます。
この演算のポイントは 微分形式で直接評価できない式を簡単に評価することです。 例えば、以下はエラーをもたらします:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) icurvature([i,j,k],[l],m);
Maxima encountered a Lisp error:
Error in $ICURVATURE [or a callee]:
$ICURVATURE [or a callee] requires less than three arguments.
Automatically continuing.
To reenable the Lisp debugger set *debugger-hook* to nil.
しかし、もし icurvature
は名詞形で入っているなら、
evundiff
を使って評価できます:
(%i3) ishow('icurvature([i,j,k],[l],m))$
l
(%t3) icurvature
i j k,m
(%i4) ishow(evundiff(%))$
l l %1 l %1
(%t4) - ichr2 - ichr2 ichr2 - ichr2 ichr2
i k,j m %1 j i k,m %1 j,m i k
l l %1 l %1
+ ichr2 + ichr2 ichr2 + ichr2 ichr2
i j,k m %1 k i j,m %1 k,m i j
注意: Maximaの以前のバージョンでは、
Christoffel記号の微分形式も評価できませんでした。
これは現在修正されています。
だから evundiff
はもはやこのような式に関しては不要です:
(%i5) imetric(g);
(%o5) done
(%i6) ishow(ichr2([i,j],[k],l))$
k %3
g (g - g + g )
j %3,i l i j,%3 l i %3,j l
(%t6) -----------------------------------------
2
k %3
g (g - g + g )
,l j %3,i i j,%3 i %3,j
+ -----------------------------------
2
exprにおいて、 微分添字を持たない tensor_iをすべて0にします。
exprにおいて、 微分添字を持つ tensor_iをすべて0にします。
以下の例で例示されるように、 exprにおいて、 n以上の微分添字を持つ微分されたオブジェクト tensorをすべて0にします。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) ishow(a([i],[J,r],k,r)+a([i],[j,r,s],k,r,s))$
J r j r s
(%t2) a + a
i,k r i,k r s
(%i3) ishow(flushnd(%,a,3))$
J r
(%t3) a
i,k r
tensor_iに、
その名前がtensor_iの1つである反変ベクトルの微分がKroneckerデルタをもたらす
座標微分プロパティを与えます。
例えば、
もし coord(x)
が実行されたら、
idiff(x([],[i]),j)
は kdelta([i],[j])
を与えます。
coord
はこのプロパティを持つ添字付きオブジェクトすべてのリストです。
tensor_i
から
関数 coord
がもたらした座標微分プロパティを削除します。
remcoord(all)
は添字付きオブジェクトすべてからこのプロパティを削除します。
show
と同じように exprを表示します;
しかし、
exprに現れるテンソル d’Alembert演算子はすべて記号 []
を使って示されます。
例えば、 []p([m],[n])
は
g([],[i,j])*p([m],[n],i,j)
を表します。
計量テンソルの共変と反変形式両方(現在の制約)の常微分を含む式を整理します。
例えば、 以下に見られるように、
conmetderiv
は
反変計量テンソルの微分をChristoffelシンボルに結びつけます:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) ishow(g([],[a,b],c))$
a b
(%t2) g
,c
(%i3) ishow(conmetderiv(%,g))$
%1 b a %1 a b
(%t3) - g ichr2 - g ichr2
%1 c %1 c
計量テンソルの微分の積を含む式を整理します。
特に、 simpmetderiv
は2つの恒等式を知っています:
ab ab ab a
g g + g g = (g g ) = (kdelta ) = 0
,d bc bc,d bc ,d c ,d
従って、
ab ab g g = - g g ,d bc bc,d
と
ab ab g g = g g ,j ab,i ,i ab,j
これはChristoffel記号の対称性の結果です。
simpmetderiv
関数はオプションパラメータを1つ取ります。
それは、与えられた時、
積式の中の最初にうまくいった代入の後、関数が停止するようにします。
simpmetderiv
関数は
“正準”順序を積添字に適用する方法を決めるグローバル変数 flipflagも利用します。
まとめると、
これらの機能は
そうでなければ遂行困難か不可能な強力な式整理を達成するのに使うことができます。
これは、
縮約式を得るためにsimpmetderiv
の部分的な整理の特長を明示的に使う
以下の例を通じて例示されます:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) imetric(g);
(%o2) done
(%i3) ishow(g([],[a,b])*g([],[b,c])*g([a,b],[],d)*g([b,c],[],e))$
a b b c
(%t3) g g g g
a b,d b c,e
(%i4) ishow(canform(%))$
errexp1 has improper indices
-- an error. Quitting. To debug this try debugmode(true);
(%i5) ishow(simpmetderiv(%))$
a b b c
(%t5) g g g g
a b,d b c,e
(%i6) flipflag:not flipflag;
(%o6) true
(%i7) ishow(simpmetderiv(%th(2)))$
a b b c
(%t7) g g g g
,d ,e a b b c
(%i8) flipflag:not flipflag;
(%o8) false
(%i9) ishow(simpmetderiv(%th(2),stop))$
a b b c
(%t9) - g g g g
,e a b,d b c
(%i10) ishow(contract(%))$
b c
(%t10) - g g
,e c b,d
Weylテンソルの縮約を整理するために
simpmetderiv
と conmetderiv
を一緒に使う例として、
weyl.dem
も参照してください。
exprにおいて、 微分添字を1つだけ持つ tensorをすべて0にします。
変数 imetric:g
を割り当てることで計量を指定します。
加えて、
コマンド defcon(g),defcon(g, g, kdelta)
を実行することで
計量 gの縮約プロパティが設定されます。
(デフォルトではバインドされていない)変数 imetric
は
imetric(g)
コマンドが割り当てる計量にバインドされます。
計量の次元を設定します。 与えられた次元でLevi-Civita記号の反対称プロパティも初期化します。
以下の定義を介して第一種Christoffel記号をもたらします。
(g + g - g )/2 . ik,j jk,i ij,k
特定の計量で Christoffel記号を評価するには、
chr2
の下の例のように
変数 imetric
が名前を割り当てられなければいけません。
以下の定義を介して第二種Christoffel記号をもたらします。
ks
ichr2([i,j],[k]) = g (g + g - g )/2
is,j js,i ij,s
第二種Christoffel記号(ichr2
)を使った
Riemann曲率テンソルをもたらします。
以下の表記法が使われます:
h h h %1 h
icurvature = - ichr2 - ichr2 ichr2 + ichr2
i j k i k,j %1 j i k i j,k
h %1
+ ichr2 ichr2
%1 k i j
第二種Christoffel記号(ichr2
)を使って、
変数 v_iに対する
exprの共変微分をもたらします。
これらを評価するには、
ev(expr,ichr2)
を使わなければ行けません。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) entertensor()$
Enter tensor name: a;
Enter a list of the covariant indices: [i,j];
Enter a list of the contravariant indices: [k];
Enter a list of the derivative indices: [];
k
(%t2) a
i j
(%i3) ishow(covdiff(%,s))$
k %1 k %1 k
(%t3) - a ichr2 - a ichr2 + a
i %1 j s %1 j i s i j,s
k %1
+ ichr2 a
%1 s i j
(%i4) imetric:g;
(%o4) g
(%i5) ishow(ev(%th(2),ichr2))$
%1 %4 k
g a (g - g + g )
i %1 s %4,j j s,%4 j %4,s
(%t5) - ------------------------------------------
2
%1 %3 k g a (g - g + g ) %1 j s %3,i i s,%3 i %3,s - ------------------------------------------ 2 k %2 %1 g a (g - g + g ) i j s %2,%1 %1 s,%2 %1 %2,s k + ------------------------------------------- + a 2 i j,s
(%i6)
反変添字と同一の微分添字を持つ exprの中で 添字付きオブジェクトすべてに0を代入することで、 Lorentz条件を課します。
expr内の、未微分 Christoffel記号と
計量テンソルの一階微分を消すようにします。
igeodesic_coords
関数での nameは
(もし expr)の中で現れるなら)
計量 nameを参照します。
一方で、接続係数は
名前 ichr1
か ichr2
でコールされなければいけません。
以下の例は、
igeodesic_coords
関数を使った、
Riemann曲率テンソルが満たす巡回恒等式の検証を例示します。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) ishow(icurvature([r,s,t],[u]))$
u u %1 u
(%t2) - ichr2 - ichr2 ichr2 + ichr2
r t,s %1 s r t r s,t
u %1
+ ichr2 ichr2
%1 t r s
(%i3) ishow(igeodesic_coords(%,ichr2))$
u u
(%t3) ichr2 - ichr2
r s,t r t,s
(%i4) ishow(igeodesic_coords(icurvature([r,s,t],[u]),ichr2)+
igeodesic_coords(icurvature([s,t,r],[u]),ichr2)+
igeodesic_coords(icurvature([t,r,s],[u]),ichr2))$
u u u u
(%t4) - ichr2 + ichr2 + ichr2 - ichr2
t s,r t r,s s t,r s r,t
u u
- ichr2 + ichr2
r t,s r s,t
(%i5) canform(%);
(%o5) 0
今ではMaximaは 動標構(moving frame)を使って計算を実行する能力があります。 これらは直交標構(テトラド、四脚場)か任意系であり得ます。
標構(frame)を使うには、
最初にiframe_flag
を true
に設定しなければいけません。
これにより、
計算内で、
Christoffel記号, ichr1
と ichr2
が
もっと一般的な標構(frame)の接続係数
icc1
と icc2
に置き換えられることになります。
特に、
covdiff
と icurvature
の振る舞いが変わります。
系は2つのテンソルで定義されます:
逆標枠場 (ifri
, 双対基底四脚場)と
標構計量(frame metric) ifg
。
標構計量は直交標構の単位行列、すなわち、
Minkowski時空での直交標構のLorentz計量です。
逆標枠場は標構基底(単位ベクトル)を定義します。
標枠と標構計量に縮約プロパティが定義されます。
iframe_flag
がtrueなら、
たくさんの itensor
式が、
imetric
が上付き添字と下付き添字に関して定義する計量の代わりに
標構計量 ifg
を使います。
重要: 変数 iframe_flag
を true
に設定することは
defcon
や imetric
のコールによって定義された計量の縮約プロパティを
未定義に戻しません。
もし標枠場が使われるなら、
imetric
関数を呼び出さず、
変数 imetric
に名前を割り当てて計量を定義することが最良です。
Maximaはこれら2つのテンソルを使って、
接続係数 (icc1
と icc2
)の一部を形成する
標構係数 (ifc1
と ifc2
)を定義します。
以下の例がそれを例示します:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) iframe_flag:true;
(%o2) true
(%i3) ishow(covdiff(v([],[i]),j))$
i i %1
(%t3) v + icc2 v
,j %1 j
(%i4) ishow(ev(%,icc2))$
%1 i i
(%t4) v ifc2 + v
%1 j ,j
(%i5) ishow(ev(%,ifc2))$
%1 i %2 i
(%t5) v ifg ifc1 + v
%1 j %2 ,j
(%i6) ishow(ev(%,ifc1))$
%1 i %2
v ifg (ifb - ifb + ifb )
j %2 %1 %2 %1 j %1 j %2 i
(%t6) -------------------------------------------------- + v
2 ,j
(%i7) ishow(ifb([a,b,c]))$
%3 %4
(%t7) (ifri - ifri ) ifr ifr
a %3,%4 a %4,%3 b c
もし iframe_bracket_form
フラグが false
に設定されているなら
標構ブラケット(frame bracket) (ifb
)を計算するのに代わりの方法が使われます:
(%i8) block([iframe_bracket_form:false],ishow(ifb([a,b,c])))$
%6 %5 %5 %6
(%t8) ifri (ifr ifr - ifr ifr )
a %5 b c,%6 b,%6 c
Maximaのこのバージョン以来、
ifr
と ifri
に関する縮約恒等式がいつも定義されます。
as is the frame bracket (ifb
),
この関数は何もしません。
標構ブラケット(frame bracket)。 標構計量の接続係数への寄与が標構ブラケットを使って表されます:
- ifb + ifb + ifb
c a b b c a a b c
ifc1 = --------------------------------
abc 2
標構ブラケット自身は
標枠と標構計量を使って定義されます。
frame_bracket_form
の値に依存して
2つの代わりの計算方法が使われます。
もし true (デフォルト)か、もし itorsion_flag
が true
なら:
d e f
ifb = ifr ifr (ifri - ifri - ifri itr )
abc b c a d,e a e,d a f d e
そうでないなら:
e d d e
ifb = (ifr ifr - ifr ifr ) ifri
abc b c,e b,e c a d
第一種接続係数。
itensor
では、以下のように定義されます。
icc1 = ichr1 - ikt1 - inmc1
abc abc abc abc
この式では、
もし iframe_flag
が trueなら、
Christoffel記号 ichr1
が
標構接続係数 ifc1
に置き換えられます。
もし itorsion_flag
が false
なら、
ikt1
は省略されます。
もし標構基底が使われるなら、
ねじれが標構ブラケットの一部として既に計算されているので、
その時にも ikt1
は省略されます。
最後に、
inonmet_flag
が false
なら、
inmc1
は存在しません。
第二種接続係数。
itensor
では、以下のように定義されます。
c c c c
icc2 = ichr2 - ikt2 - inmc2
ab ab ab ab
この式では、
もし iframe_flag
が trueなら、
Christoffel記号 ichr2
が
標構接続係数 ifc2
に置き換えられます。
もし itorsion_flag
が false
なら、
ikt2
は省略されます。
もし標構基底が使われるなら、
ねじれが標構ブラケットの一部として既に計算されているので、
その時にも ikt1
は省略されます。
最後に、
inonmet_flag
が false
なら、
inmc1
は存在しません。
(Ricci回転係数としても知られている)第一種標構係数。 このテンソルは 標構計量の第一種接続係数への寄与を表します。 以下のように定義されます:
- ifb + ifb + ifb
c a b b c a a b c
ifc1 = --------------------------------
abc 2
第二種標構係数。
このテンソルは標構計量の第一種接続係数への寄与を表します。
必要に応じて、標構ブラケット (ifb
)の、
適切な上付き、下付き添字での置換として定義されます:
c cd
ifc2 = ifg ifc1
ab abd
標枠。
標構計量(ifg
)を形成するために
逆標構場 (ifri
)を
縮約します。
逆標構場。 (双対基底ベクトル)標構基底を指定します。 標構計量と一緒に、 標構に基づいた計算すべての基底を形成します。
標構計量。
kdelta
のデフォルトですが、
components
を使って変えることができます。
逆標構計量。
標構計量 (ifg
)を kdelta
に縮約します。
デフォルト値: true
標構ブラケット (ifb
)が如何に計算されるか指定します。
Maximaは今では、ねじれと非計量性を考慮することができます。
フラグ itorsion_flag
が true
に設定されている時、
ねじれの寄与が
接続係数に加えられます。
同様に、
フラグ inonmet_flag
が trueの時、
非計量性成分が含まれます。
非計量性ベクトル。
共形非計量性は計量テンソルの共変微分を通して定義されます。
inonmet_flag
が true
に設定されている時
通常零の計量テンソルの共変微分は以下のように評価されます:
g =- g inm
ij;k ij k
非計量ベクトル成分の共変置換。 以下のように定義されます:
g inm - inm g - g inm
ab c a bc ac b
inmc1 = ------------------------------
abc 2
(もし標構計量を使うなら、ifg
を g
に代入します。)
非計量ベクトル成分の反変置換。
もし inonmet_flag
が true
なら
接続係数で使われます。
以下のように定義されます:
c c cd
-inm kdelta - kdelta inm + g inm g
c a b a b d ab
inmc2 = -------------------------------------------
ab 2
(もし標構計量を使うなら、ifg
を g
に代入します。)
(コントーションとしても知られる)ねじれテンソルの共変置換。 以下のように定義されます:
d d d
-g itr - g itr - itr g
ad cb bd ca ab cd
ikt1 = ----------------------------------
abc 2
(もし標構計量を使うなら、ifg
を g
に代入します。)
(コントーションとしても知られる)ねじれテンソルの共変置換。 以下のように定義されます:
c cd
ikt2 = g ikt1
ab abd
(もし標構計量を使うなら、ifg
を g
に代入します。)
ねじれテンソル。 以下の例で例示されるように、 ねじれを伴う計量に関してスカラー関数上の繰り返される共変微分は計算されません:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) imetric:g;
(%o2) g
(%i3) covdiff( covdiff( f( [], []), i), j)
- covdiff( covdiff( f( [], []), j), i)$
(%i4) ishow(%)$
%4 %2
(%t4) f ichr2 - f ichr2
,%4 j i ,%2 i j
(%i5) canform(%);
(%o5) 0
(%i6) itorsion_flag:true;
(%o6) true
(%i7) covdiff( covdiff( f( [], []), i), j)
- covdiff( covdiff( f( [], []), j), i)$
(%i8) ishow(%)$
%8 %6
(%t8) f icc2 - f icc2 - f + f
,%8 j i ,%6 i j ,j i ,i j
(%i9) ishow(canform(%))$
%1 %1
(%t9) f icc2 - f icc2
,%1 j i ,%1 i j
(%i10) ishow(canform(ev(%,icc2)))$
%1 %1
(%t10) f ikt2 - f ikt2
,%1 i j ,%1 j i
(%i11) ishow(canform(ev(%,ikt2)))$
%2 %1 %2 %1
(%t11) f g ikt1 - f g ikt1
,%2 i j %1 ,%2 j i %1
(%i12) ishow(factor(canform(rename(expand(ev(%,ikt1))))))$
%3 %2 %1 %1
f g g (itr - itr )
,%3 %2 %1 j i i j
(%t12) ------------------------------------
2
(%i13) decsym(itr,2,1,[anti(all)],[]);
(%o13) done
(%i14) defcon(g,g,kdelta);
(%o14) done
(%i15) subst(g,nounify(g),%th(3))$
(%i16) ishow(canform(contract(%)))$
%1
(%t16) - f itr
,%1 i j
itensor
パッケージは
完全反対称共変テンソル場上の
演算を実行できます。
回数 (0,L)の完全反対称テンソル場は
微分L形式に対応します。
これらのオブジェクト上で、
外積やウェッジ積として知られる乗算が定義されます。
不運にも、 すべての作者がウェッジ積の定義に同意しません。 何人の作者は反対称の概念に対応した定義を好みます: これらの仕事では、 2つのベクトル場のウェッジ積は 例えば、以下のように定義されます。
a a - a a i j j i a /\ a = ----------- i j 2
もっと一般的に、 p形式や q形式の積は以下のように定義されます。
1 k1..kp l1..lq
A /\ B = ------ D A B
i1..ip j1..jq (p+q)! i1..ip j1..jq k1..kp l1..lq
ここで、 D
はKroneckerのデルタを表します。
しかし、他の作者は容積要素の概念に対応する “幾何的”定義を好みます:
a /\ a = a a - a a i j i j j i
そいて、一般的な場合,
1 k1..kp l1..lq
A /\ B = ----- D A B
i1..ip j1..jq p! q! i1..ip j1..jq k1..kp l1..lq
itensor
はテンソル代数パッケージなので、
これら2つの定義の前者がより自然なもののようです。
しかし、多くの応用は後者の定義を使います。
このジレンマを解決するに、
ウェッジ積の振る舞いを制御するフラグが実装されました:
もし igeowedge_flag
が false
(デフォルト)なら、
前者の "テンソル的"定義が使われ、
層でないなら,後者の"幾何的"定義が適用されます。
ウェッジ積演算子は
ティルデ ~
で示されれます。
これは二項演算子です。
引数は、
スカラ、階数1の共変テンソル、
共変添字すべてに関して反対称と宣言された階数 l
の共変テンソルを含む式
でなければいけません。
以下の例のように、
ウェッジ積演算子の振る舞いは
igeowedge_flag
フラグで制御されます:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) ishow(a([i])~b([j]))$
a b - b a
i j i j
(%t2) -------------
2
(%i3) decsym(a,2,0,[anti(all)],[]);
(%o3) done
(%i4) ishow(a([i,j])~b([k]))$
a b + b a - a b
i j k i j k i k j
(%t4) ---------------------------
3
(%i5) igeowedge_flag:true;
(%o5) true
(%i6) ishow(a([i])~b([j]))$
(%t6) a b - b a
i j i j
(%i7) ishow(a([i,j])~b([k]))$
(%t7) a b + b a - a b
i j k i j k i k j
縦線 |
は
"ベクトルの縮約"二項演算子を示します。
完全反対称共変テンソルが反変ベクトルと縮約される時、
結果は、どの添字が縮約に使われるかに関わらず同じです。
このように、
添字に無関係な方法で縮約演算子を定義することが可能です。
itensor
パッケージでは、
ベクトルとの縮約は常に
文字通りの並べ順で最初の添字に対して実行されます。
これは
|
演算子を含む式のより良い整理を保証します。
例えば:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) decsym(a,2,0,[anti(all)],[]);
(%o2) done
(%i3) ishow(a([i,j],[])|v)$
%1
(%t3) v a
%1 j
(%i4) ishow(a([j,i],[])|v)$
%1
(%t4) - v a
%1 j
|
演算子で使われるテンソルは
は共変添字に対して完全反対称と宣言されなければいけないことが
本質的であることに注意してください。
そうでないなら、結果は正しくありません。
添字 iに対する
exprの外積を計算します。
外微分は形式的に
偏微分演算子のウェッジ積で微分形式として定義されます。
そんなように、
演算子も
igeowedge_flag
の設定で制御されます。
例えば:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) ishow(extdiff(v([i]),j))$
v - v
j,i i,j
(%t2) -----------
2
(%i3) decsym(a,2,0,[anti(all)],[]);
(%o3) done
(%i4) ishow(extdiff(a([i,j]),k))$
a - a + a
j k,i i k,j i j,k
(%t4) ------------------------
3
(%i5) igeowedge_flag:true;
(%o5) true
(%i6) ishow(extdiff(v([i]),j))$
(%t6) v - v
j,i i,j
(%i7) ishow(extdiff(a([i,j]),k))$
(%t7) - (a - a + a )
k j,i k i,j j i,k
exprのHodge双対を計算します。 例えば:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) imetric(g);
(%o2) done
(%i3) idim(4);
(%o3) done
(%i4) icounter:100;
(%o4) 100
(%i5) decsym(A,3,0,[anti(all)],[])$
(%i6) ishow(A([i,j,k],[]))$
(%t6) A
i j k
(%i7) ishow(canform(hodge(%)))$
%1 %2 %3 %4
levi_civita g A
%1 %102 %2 %3 %4
(%t7) -----------------------------------------
6
(%i8) ishow(canform(hodge(%)))$
%1 %2 %3 %8 %4 %5 %6 %7
(%t8) levi_civita levi_civita g
%1 %106
g g g A /6
%2 %107 %3 %108 %4 %8 %5 %6 %7
(%i9) lc2kdt(%)$
(%i10) %,kdelta$
(%i11) ishow(canform(contract(expand(%))))$
(%t11) - A
%106 %107 %108
デフォルト値: false
ウェッジ積と外微分の振る舞いを制御します。
false
(デフォルト)に設定された時、
微分形式の概念は
完全反対称共変テンソル場のそれに対応します。
true
に設定された時、
微分形式は容積要素の概念に一致します。
itensor
パッケージは
テンソル式をTexにエクスポートするための限定サポートを提供します。
itensor
式は関数コールとして現れるので、
いつもの Maxima tex
コマンドは
期待された出力を生成しません。
代わりにtentex
コマンドを試すことができます。
これは、テンソル式を適切に添字が付けられたTeXオブジェクトに翻訳しようとします。
以下の例のように、
tentex
関数を使うには、
最初にtentex
をロードしなければいけません:
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) load("tentex");
(%o2) /share/tensor/tentex.lisp
(%i3) idummyx:m;
(%o3) m
(%i4) ishow(icurvature([j,k,l],[i]))$
m1 i m1 i i
(%t4) ichr2 ichr2 - ichr2 ichr2 - ichr2
j k m1 l j l m1 k j l,k
i
+ ichr2
j k,l
(%i5) tentex(%)$
$$\Gamma_{j\,k}^{m_1}\,\Gamma_{l\,m_1}^{i}-\Gamma_{j\,l}^{m_1}\,
\Gamma_{k\,m_1}^{i}-\Gamma_{j\,l,k}^{i}+\Gamma_{j\,k,l}^{i}$$
コンパイルエラーに導かれるTeX式でのパーセント符号の出現を避けるための、
idummyx
割り当ての使用に注意してください。
注意せよ: このバージョンのtentex
関数は幾分実験的です。
itensor
パッケージは
ctensor
パッケージの文脈で実行することができる
Maximaコードを生成する能力があります。
この仕事を実行する関数は ic_convert
です。
itensor
方程式 eqnを
ctensor
割り当て文に変換します。
添字付きオブジェクトが配列に変換される一方で、
ダミー添字上の暗黙の和は明示的にされます。
(配列下付き添字は添字付きオブジェクトの反変添字が続く共変の順です。)
添字付きオブジェクトの微分は、
微分添字で下に添えられた ct_coords
に対して取られる diff
の名詞形に
置き換えられます。
Christoffel記号 ichr1
と ichr2
は
それぞれ、lcs
と mcs
に翻訳されます。
もし metricconvert
が true
なら、
2つの共変(反変)添字を持つ計量はすべて
lg
(ug
)にリネームされます。
更に、 自由添字すべての上で足されるdo
ループが導入されます。
なので、
ただ ev
するだけで
変換される割り当て分を評価することができます。
以下の例はこの関数の特長を例示します。
(%i1) load("itensor");
(%o1) /share/tensor/itensor.lisp
(%i2) eqn:ishow(t([i,j],[k])=f([],[])*g([l,m],[])*a([],[m],j)
*b([i],[l,k]))$
k m l k
(%t2) t = f a b g
i j ,j i l m
(%i3) ic_convert(eqn);
(%o3) for i thru dim do (for j thru dim do (
for k thru dim do
t : f sum(sum(diff(a , ct_coords ) b
i, j, k m j i, l, k
g , l, 1, dim), m, 1, dim)))
l, m
(%i4) imetric(g);
(%o4) done
(%i5) metricconvert:true;
(%o5) true
(%i6) ic_convert(eqn);
(%o6) for i thru dim do (for j thru dim do (
for k thru dim do
t : f sum(sum(diff(a , ct_coords ) b
i, j, k m j i, l, k
lg , l, 1, dim), m, 1, dim)))
l, m
以下の Maximaワードは itensor
パッケージで内部的に使われているので、
再定義してはいけません:
Keyword Comments
------------------------------------------
indices2() Internal version of indices()
conti Lists contravariant indices
covi Lists covariant indices of a indexed object
deri Lists derivative indices of an indexed object
name Returns the name of an indexed object
concan
irpmon
lc0
_lc2kdt0
_lcprod
_extlc