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82 zeilberger


82.1 Introduction to zeilberger

zeilbergerは 超幾何定総和に関するZeilbergerのアルゴリズムと 超幾何不定総和に関するGosperのアルゴリズムの実装します。

zeilbergerは Axel Rieseによって開発された「フィルタリング」最適化法を利用します。

zeilbergerはFabrizio Carusoによって開発されました。

load ("zeilberger")はこのパッケージをロードします。

82.1.1 The indefinite summation problem

zeilbergerは 超幾何不定総和に関するGosperのアルゴリズムの実装します。 kの超幾何項F_kが与えられたとして、 超幾何反差(anti-difference)、すなわち、以下のような超幾何項f_k を見つけることを望みます。

F_k = f_(k+1) - f_k.

82.1.2 The definite summation problem

zeilbergerは 超幾何定総和に関するGosperのアルゴリズムの実装します。 適当な(nkに関する)超幾何項 F_(n,k) と正の整数dが与えられたとして、 F_(n,k) に関する(nに関する)多項式係数を持つd次の線形漸化式と、 a_0 F_(n,k) + ... + a_d F_(n+d),k = Delta_k(R(n,k) F_(n,k)), のようなnkに関する有理函数Rを見つけることを望みます。

ここで、 Delta_kk-順方向差分演算子です。すなわち、 Delta_k(t_k) := t_(k+1) - t_k.

82.1.3 Verbosity levels

以下の接尾辞の1つを追加することでコールされる出力が冗長なバージョンのコマンドもあります:

Summary

終わりにサマリだけが表示されます。

Verbose

中間ステップでのある情報。

VeryVerbose

更なる情報。

Extra

Zeilbergerのアルゴリズムでの線形系上の情報を含む更なる情報。

例えば:
GosperVerbose, parGosperVeryVerbose, ZeilbergerExtra, AntiDifferenceSummary.


82.2 Functions and Variables for zeilberger

関数: AntiDifference (F_k, k)

もし存在すれば、F_kの超幾何反差を返します。
そうでなければ、 AntiDifferenceno_hyp_antidifferenceを返します。

関数: Gosper (F_k, k)

もし存在すれば、 F_kに対する有理証(rational certificate)、 すなわち、 以下のような有理函数を返します。 F_k = R(k+1) F_(k+1) - R(k) F_k, そうでなければ、 Gosperno_hyp_solを返します。

関数: GosperSum (F_k, k, a, b)

もし F_kが超幾何反差を持つなら、 k = aから k = bまでの F_kの和を返します。 そうでなければ、 GosperSumnongosper_summableを返します。

例:

(%i1) load ("zeilberger")$
(%i2) GosperSum ((-1)^k*k / (4*k^2 - 1), k, 1, n);
Dependent equations eliminated:  (1)
                           3       n + 1
                      (n + -) (- 1)
                           2               1
(%o2)               - ------------------ - -
                                  2        4
                      2 (4 (n + 1)  - 1)
(%i3) GosperSum (1 / (4*k^2 - 1), k, 1, n);
                                3
                          - n - -
                                2       1
(%o3)                  -------------- + -
                                2       2
                       4 (n + 1)  - 1
(%i4) GosperSum (x^k, k, 1, n);
                          n + 1
                         x          x
(%o4)                    ------ - -----
                         x - 1    x - 1
(%i5) GosperSum ((-1)^k*a! / (k!*(a - k)!), k, 1, n);
                                n + 1
                a! (n + 1) (- 1)              a!
(%o5)       - ------------------------- - ----------
              a (- n + a - 1)! (n + 1)!   a (a - 1)!
(%i6) GosperSum (k*k!, k, 1, n);
Dependent equations eliminated:  (1)
(%o6)                     (n + 1)! - 1
(%i7) GosperSum ((k + 1)*k! / (k + 1)!, k, 1, n);
                  (n + 1) (n + 2) (n + 1)!
(%o7)             ------------------------ - 1
                          (n + 2)!
(%i8) GosperSum (1 / ((a - k)!*k!), k, 1, n);
(%o8)                  NON_GOSPER_SUMMABLE
関数: parGosper (F_(n,k), k, n, d)

F_(n,k)に対して次数dの漸化式を見つけようとします。

アルゴリズムは解の列 [s_1, s_2, ..., s_m]をもたらします。 解それぞれは形式

[R(n, k), [a_0, a_1, ..., a_d]].

を持ちます。

もし漸化式を見つけられないなら、 parGosper[]を返します。

関数: Zeilberger (F_(n,k), k, n)

F_(n,k)の超幾何不定総和を計算しようとします。

Zeilbergerは最初に Gosperを呼び出し、 もしそれが解を見つけるのに失敗したら、 次数 1, 2, 3, ..., から MAX_ORDまでを使って parGosperを呼び出します。 もしZeilbergerが MAX_ORDに達する前に 停止して、解を返します。

アルゴリズムは解の列 [s_1, s_2, ..., s_m]をもたらします。 解それぞれは形式

[R(n,k), [a_0, a_1, ..., a_d]].

を持ちます。

もし解を見つけられなかったら、 Zeilberger[]を返します。

ZeilbergerGosper_in_Zeilbergertrueの時だけ Gosperを呼び出します。

82.3 General global variables

グローバル変数: MAX_ORD

デフォルト値: 5

MAX_ORDZeilbergerが試みる漸化式の最大次数です。

グローバル変数: simplified_output

デフォルト値: false

simplified_outputtrueの時、 zeilbergerパッケージの関数は 解の更なる整理を試みます。

グローバル変数: linear_solver

デフォルト値: linsolve

linear_solverは Zeilbergerのアルゴリズムで方程式系を解くのに使うソルバを指定します。

グローバル変数: warnings

デフォルト値: true

warningstrueの時、 zeilbergerパッケージの関数は 実行中に警告メッッセージを印字します。

グローバル変数: Gosper_in_Zeilberger

デフォルト値: true

Gosper_in_Zeilbergertrueの時、 Zeilberger関数は parGosperをコールする前に Gosperをコールします。 そうでないなら、 Zeilbergerはすぐに parGosperに向かいます。

グローバル変数: trivial_solutions

デフォルト値: true

trivial_solutionstrueの時、 Zeilbergerは 零に等しい証を持つ解か、 すべての係数が零に等しい解 を返します。


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