Romberg法による数値積分を計算します。
romberg(expr, x, a, b)
は
積分integrate(expr, x, a, b)
の概算を返します。
exprは、 xが浮動小数点値にバインドされた時 浮動小数点値に評価される 式でなければいけません。
romberg(F, a, b)
は
積分integrate(F(x), x, a, b)
の概算を返します。
ここで、x
はFの名付けられない唯一の引数を表します;
実際の引数はx
と名付けられません。
Fは、
引数が浮動小数点値の時、浮動小数点値を返す
MaximaかLispの関数でなければいけません。
Fは翻訳またはコンパイルされたMaxima関数を指定することができます。
romberg
の精度は
グローバル変数rombergabs
とrombergtol
によって決定されます。
romberg
は
連続する近似の間の絶対差がrombergabs
よりも小さい時か、
連続する近似に関する相対差がrombergtol
よりも小さい時、
成功のうちに終了します。
従って、
rombergabs
が0.0 (デフォルト)の時、
相対誤差テストだけがromberg
に効果を持ちます。
romberg
は
あきらめる前に、せいぜいrombergit
回、ステップサイズを半分にします;
それゆえ、関数評価の最大回数は2^rombergit
です。
もし
rombergabs
やrombergtol
によって確立される誤差基準が満たされないなら、
romberg
はエラーメッセージを印字します。
romberg
はいつも、少なくともrombergmin
回の繰り返しを行います;
これは、被積分関数が振動的な時、見せかけの終了を防ぐつもりの発見的方法です。
romberg
は、
積分変数を特定の値にバインド(する前ではなく)した後、
被積分関数を繰り返し評価します。
この評価ポリシーは、多次元積分を計算するための
romberg
の入れ子のコールを可能にします。
しかしながら、誤差計算は
入れ子の積分の誤差を考慮しないので、エラーは過小評価されるかもしれません。
また、多次元問題のために特別に工夫された方法はより少ない関数評価で同じ精度をもたらす可能性があります。
load("romberg")
はこの関数をロードします。
QUADPACK
、数値積分関数のコレクションも参照してください。
例:
1次元積分。
(%i1) load ("romberg"); (%o1) /usr/share/maxima/5.11.0/share/numeric/romberg.lisp (%i2) f(x) := 1/((x - 1)^2 + 1/100) + 1/((x - 2)^2 + 1/1000) + 1/((x - 3)^2 + 1/200); 1 1 1 (%o2) f(x) := -------------- + --------------- + -------------- 2 1 2 1 2 1 (x - 1) + --- (x - 2) + ---- (x - 3) + --- 100 1000 200 (%i3) rombergtol : 1e-6; (%o3) 9.9999999999999995E-7 (%i4) rombergit : 15; (%o4) 15 (%i5) estimate : romberg (f(x), x, -5, 5); (%o5) 173.6730736617464 (%i6) exact : integrate (f(x), x, -5, 5); (%o6) 10 sqrt(10) atan(70 sqrt(10)) + 10 sqrt(10) atan(30 sqrt(10)) + 10 sqrt(2) atan(80 sqrt(2)) + 10 sqrt(2) atan(20 sqrt(2)) + 10 atan(60) + 10 atan(40) (%i7) abs (estimate - exact) / exact, numer; (%o7) 7.5527060865060088E-11
romberg
の入れ子のコールで実装された
2次元積分。
(%i1) load ("romberg"); (%o1) /usr/share/maxima/5.11.0/share/numeric/romberg.lisp (%i2) g(x, y) := x*y / (x + y); x y (%o2) g(x, y) := ----- x + y (%i3) rombergtol : 1e-6; (%o3) 9.9999999999999995E-7 (%i4) estimate : romberg (romberg (g(x, y), y, 0, x/2), x, 1, 3); (%o4) 0.81930239628356 (%i5) assume (x > 0); (%o5) [x > 0] (%i6) integrate (integrate (g(x, y), y, 0, x/2), x, 1, 3); 3 2 log(-) - 1 9 2 9 (%o6) - 9 log(-) + 9 log(3) + ------------ + - 2 6 2 (%i7) exact : radcan (%); 26 log(3) - 26 log(2) - 13 (%o7) - -------------------------- 3 (%i8) abs (estimate - exact) / exact, numer; (%o8) 1.3711979871851024E-10
デフォルト値: 0.0
romberg
の精度は、
グローバル変数rombergabs
とrombergtol
で決定されます。
romberg
は
連続する近似の間の絶対差がrombergabs
よりも小さい時か、
連続する近似に関する相対差がrombergtol
よりも小さい時、
成功のうちに終了します。
従って、
rombergabs
が0.0 (デフォルト)の時、
相対誤差テストだけがromberg
に効果を持ちます。
rombergit
とrombergmin
も参照してください。
デフォルト値: 11
romberg
は
あきらめる前に、せいぜいrombergit
回、ステップサイズを半分にします;
それゆえ、関数評価の最大回数は2^rombergit
です。
romberg
はいつも、少なくともrombergmin
回の繰り返しを行います;
これは、被積分関数が振動的な時、見せかけの終了を防ぐつもりの発見的方法です。
rombergabs
とrombergtol
も参照してください。
デフォルト値: 0
romberg
はいつも、少なくともrombergmin
回の繰り返しを行います;
これは、被積分関数が振動的な時、見せかけの終了を防ぐつもりの発見的方法です。
rombergit
, rombergabs
, rombergtol
も参照してください。
デフォルト値: 1e-4
romberg
の精度は
グローバル変数rombergabs
とrombergtol
によって決定されます。
romberg
は
連続する近似の間の絶対差がrombergabs
よりも小さい時か、
連続する近似に関する相対差がrombergtol
よりも小さい時、
成功のうちに終了します。
従って、
rombergabs
が0.0 (デフォルト)の時、
相対誤差テストだけがromberg
に効果を持ちます。
rombergit
とrombergmin
も参照してください。